ひかげ読書

本と漫画と時々色々

「生き残るのは私」 ドアD/山田悠介

はちゃめちゃに涼しくなってすでに体調を崩しそうです。来週、親知らず抜くのにね!

ポルノグラフィティの新曲「テーマソング」よろしくお願いします。

ツイッターで界隈をざわつかせたポルノマスクもよろしくお願いします。

 

そんなことより、今日は「ドアD/山田悠介」です。

自分の人生と度々行っている乙一よりも少し先に読んだ作家さんでした。友達がコンプしててほぼ毎日何かしら借りてた気が。その中でもこの作品が一番好きだねー。

【あらすじ】

テニスサークルの8人が目覚めるとコンクリートの正方形の部屋にいた。部屋にドアは一つあるが1人が犠牲となり命を失わない限り、次の部屋には行けない仕掛けになっていることが分かる。最期まで生き残ったときに待ち受けるのは希望か絶望か。

 

【感想】

改めて読み返すとめちゃくちゃ中学生が好きな感じの内容だなぁ。わかりやすいぐらいのデスゲーム。とりあえず人殺しとこうぜ精神。

大学ぐらいから読まなくなってしまったので最近はどういう作風なのかは分からないけど、×ゲームのグロさとか親指さがしの分かりやすいホラー好きでした。

 

で、その中でもドアDはツッコミどころ満載で、黒幕が出るわけでもなくラストは投げっぱなしジャーマン、読後の感想は「いったい何だったんだ」という虚無が味わえます。ネットの評価もそこまで高くはない。

しかし、読書初心者だったためデスゲームものにも耐性がなかったため衝撃と思い出補正が他作品と比べて段違いなのです。今初読なら超スピードで流し読み出来ると思う。

 

主人公が徐々に人の死を見慣れ始めて、最期には凪になる感じは好き。冷静に計算してるけど、巻き込まれる人何万単位ですよ?というツッコミを作者に送りたいです。

これを読むたびに思うのは、どの死に方が一番嫌かなぁという点。作品内だと水死や感電死、ガス中毒死、爆死などなど。一瞬で死ねること考えたら爆死だよね!

高校時代~大学時代はかなり拗らせていたのでホミサイドラボ系の本を通販で買いあさってました。子供ができたら一番見せてはいけない系の本ですね。ふはは。

 

とまあここまで読んでいただければ分かると思いますが、あまり人に勧められるぐらい面白いというわけではないです。エンタメハイスピードデスゲームを読みたくなったときにお勧めです。

 

ちなみに短編集「ブレーキ」収録のビンゴを当時読んで、終盤のあのページで心臓出るぐらいびっくりして夜寝るのが怖かったです。可愛いなぁ中学生。