ひかげ読書

本と漫画と時々色々

古屋兎丸が好きっていう話

現在、1日1冊を目標に小説なりを読んでいるわけですが、生粋な漫画っ子な自分です。

その中でもお気に入りの作品はこの間チョイスして記事にしたわけですが当然他にも好きな作品だらけです。

特に一つ気になると作者ローラーを始める癖があります。まさに古屋兎丸はそうやってごりごりにはまっていきました。

中でも3作品をあげてご紹介していきたいと思います。

少年少女漂流記

乙一との共作のこちら。

発売されたときに「乙一の新作だー」ぐらいの気持ちで購入したら漫画でびっくり。これが古屋兎丸との出会いでした。

絵柄のクセに若干戸惑ったが、多感な高校生の自分には衝撃がエグかったです。

思春期の少年と少女の悩みや苦悩や自意識や妄想力が少し不思議な話で描かれる。

刺さるよね~妄想力刺さるよね~。作品のひとつの主人公が自分と名前が同じでテンションが上がった。※たいとではありません。

学校の成績、恋愛、家庭内不和、友情などをそれぞれの話の軸として前向きに終わる時も、後ろ向きに終わるエンドもある連作短篇集。最期は一同がファンタジー的に会してそれぞれの胸中が吐露される。

それぞれの不安定さが生々しく描かれていて、感情移入祭りでした。あの時代にこの作品に触れられたのはとても良かった。好きです。

 

ライチ☆光クラブ

古屋兎丸といえば!!!!でしょう。

帝王ゼラが君臨する少年たち9人が集う光クラブ。ある目的のために作られた機械ライチによって連れてこられた美少女カノンをきっかけに少年たちの光クラブは崩壊し始める。

好きすぎて初めて1人で舞台を見に行った作品。正義の男タミヤを演じたのが中尾くんてところがまたよかったね!映画は未だ見れず。

帝王ゼラによる洗脳がいいんだよね~狂っていく中での良心タミヤ、ゼラを好きすぎるあまりカノンに異常なまでの嫉妬をするジャイボの対立が一番好きだ。

作中ライチが暴走してどんどん光クラブのメンバーを殺していくが、やっぱり最期に死んだあの人の死に方が一番絵面的に最高にして最狂。まさかあれで貫かれると思わないじゃないですかーやだー。

グロいけど美しい。なんというグランギニョル

 

幻覚ピカソ

ジャンプSQで連載されていた古屋作品と言えば実写映画化もされた「帝一の國」のほうが圧倒的知名度なのですが、その前に連載されていた幻覚ピカソもみんなに知ってほしい。というか日テレあたりの深夜帯でもドラマできそうなんだよなぁ。

偏屈で友達のいない絵を描くことが特異なピカソと、ピカソと共に事故に巻き込まれ亡くなってしまった千晶が蘇り、2人でクラスメイトの悩みを心の中にダイブすることで解決するスト-リー。

初の少年誌ということで絵柄も若干ポップかな?グロ要素はありません。偏屈なピカソと明るい千晶のバディがとてもいい。最初こそ友達がいなかったがみんなの悩みを解決していくことで友情の心地よさに気づいていくピカソの成長が見られる。

最期はねぇ...悲しいんだよねぇ、めっちゃ好きです。

帝一だけじゃなくこっちも読んでください!!