「死者の最期の言葉」 ぎょらん/町田そのこ
以前、Kindleを手に入れて死にそうになっていましたがしっかり死んでいます。
アマプラは前から見れたがPS4を立ち上げる必要があった。しかしタブレットですぐに見れるとなるとずーーーっと見ちゃいますわ。何もしなくなりますわ。
最近は朝一でホラー見るのが好きです。今はこれを書きながらアニメ「かくしごと」を読んでいます。久米田なのにそこまであたおかなキャラがいない。珍しい。
生活が破綻しない程度に使います。
というわけで、本日は感動系の1冊でーす。
【あらすじ】
人が死ぬ時に残す「ぎょらん」とよばれる赤い珠。見つけたものがそれを口にすると死者の最後の思いを知ることができるという。
【感想】
インスタで複数の人が読んでいたので気になって読んでみた作品。正直、全然聞いたことのなかった作家さんでしたが、その後「52ヘルツのクジラたち」で本屋大賞を受賞していてびっくりしました。まだまだ未知の作家さんがいっぱいだなぁ。
昔はあらすじ(下手したら推理物のオチまで)を先に読んでから読み始めていたが、最近は表紙とタイトルで選んでいるので「お?居酒屋ものか?」と超短絡思考で読んでびっくり。良すぎてびっくり。最高にいいです。
都市伝説のような「ぎょらん」を軸にした死者と残された人にまつわる連作短編集。
不倫相手の上司を事故で亡くした女が悲しみにくれているとその兄がぎょらんを探しに行くぞと声をかける。そんなただの噂話と思うが、兄は亡くなった親友のぎょらんを食べたことがあるらしい。
死がテーマということもあり、ニートだった兄が葬儀会社に勤めるようになり、徐々にぎょらんについての核心に近づいていく。
死んでしまった人の思い…かと思いきやそうではないというひっくり返り。
友人が死ぬってきついよね。わかる。
朱鷺の成長の仕方がすごくて、読んでて応援してしまう。華子苦労するだろうけどがんばれ。
もしも自分の周りの大切な人のぎょらんが手に入るような状況になってもそれを口にすることができるのだろうか。去って行く人が最後に残す言葉が本当に望んでいるものかの確証もないし、恨み辛みだった日には...。
なんてそんなネガティブなことばかり考えているから中学から今までいつでも死んで良いぞなんていう心持ちで生きているんだぞお前は。
大切な誰かが死んだ時のことを考えてしまう一冊。ミステリじゃないのにあっと驚かされる所も多くて面白かったです。。