「キッチンは戦場」トラブルクッキング/群ようこ
結婚してから感じます。母の偉大さを。
とにかく料理を考えるのがきつい!!
毎日毎日味もジャンルもかえ、一汁三菜しっかり作り惣菜に頼ることもほとんど無く。そのおかげでご飯ちゃんと作ろうという意識を植え付けてくれて感謝です。
というわけで今回は料理をテーマのエッセイです。食をテーマにしている小説や漫画を読むのが好きなのですが、これはその中でも上位で好きです。なぜなら美味しそうな食べものが出ないエッセイだからです。
【あらすじ】
お料理エッセイ…なんだけど、群氏は異様なまでに料理が苦手(というか下手)なようで、失敗だらけの料理エッセイ。まじか!?となる結果ばかりだが、最後には謎の感動が。
【感想】
自分自身、料理はどちらかと言えば苦手な方だが昔一人暮らしもしていたし、ここ1年も作っていると普通程度には作れるようにはなったと思う(多分)
しかし筆者は終始「なんでそこでそっちにいっちゃうかなぁ...」という選択をし続ける。かつ料理苦手な人によくある「最初からすることじゃない」という高難度のものにチャレンジしたりする。頼む!学んでくれ!!
普通の肉じゃがを作るのもあれなのに土鍋の方が美味しい!と土鍋で肉じゃがを作ればデンプン質の塊を作り鍋底にはこびりつきが。そんなことある?
ハンバーグ作ろうとしたにのロールキャベツに変更するなんてめんどくさいの極みじゃん!
レシピ通りにしなくていいところで変に固執して、重要なところでめんどくささから大事な工程をとばしたりと絶妙なところを攻めていて逆にすごい。
あとがきの気づきは私も目からウロコ。家族以外に食べさせるわけでなければシンプルに粗食。大事。
定期的に読み返したくなるエッセイでした。笑いたいときにお勧めです。